仏教トリビア〜暮らしの中の仏教語〜
第七回【金輪際(こんりんざい)】
打消しの語を伴って「絶対に〜しない」「とことんまで〜しない」の意味で使われます。
仏教の世界観では、ある空間に円盤状の三つの輪(下から風輪(ふうりん)、水輪(すいりん)、金輪(こんりん))が重なって存在し、一番上の金輪の表面に私達の世界がのっています。「金輪際」とは金輪と水輪のさかいめを指し、金輪上の一角に住む私達にとっては「金輪際」が真の底であるということから、「真底」→「徹底的」を意味する語として使われるようになりました。