仏教トリビア〜暮らしの中の仏教語〜
第二十二回【一期一会】
「一期一会」とは茶道から出た言葉で、会うのが一生に一度限りであることを言い、出会い、因縁を大切にしなければならないということです。
「一期」とは修行の一定期間のことで、転じてそれは、一生涯を表します。「生涯にたった一度しか会うことがない人に対しても誠を尽くし、もてなさなければならない」という茶道の精神は、これ仏法の精神でもあります。かの千利休も、「小座敷の茶湯は第一仏法を以て修行得道することなり」とはっきり示されておられます。
出会い、因縁を大切に。日々、一日一日を大切に。再び会うことが出来ないかもしれない、たった一度の出会いを大切に。その時間、その時が真剣勝負の場です。