仏教トリビア〜暮らしの中の仏教語〜

第十八回【法螺(ほら)を吹く】

 「大ボラを吹く」や「ホラ吹き」などとも言われ、実際より大げさなことやいい加減なことを言う意味で用いられますが、もとは仏教用語です。
 法螺とは「法螺貝」のことで、大きな巻貝に穴を開けて吹き鳴らす道具のことです。昔、インドでは戦場で合図として吹き鳴らしたり、人を集めるために使われていました。法螺の音が力強く遠くまで響き渡り、人々をひきつけることから、お釈迦様の説法にも例えられるようになり、後には仏法を説き広める意味となりました。
 やがて、お釈迦様を気取り、偉ぶって説法する人を揶揄(やゆ)する言葉として使われるようになり、今日のような意味合いになりました。


< 戻る


トップへ