仏教トリビア〜暮らしの中の仏教語〜
第十一回【天邪鬼(あまのじゃく)】
故意に人に逆らった行動ばかりをする、ひねくれ者を指します。
神話にある「天探女(あまのさぐめ)」が語源という説があります。ひねくれた意地悪な女神だったところから、「あまのさぐめ」が「あまのじゃく」に転訛してひねくれ者の代名詞になったというものです。
また仏教では、御仏の教えにことごとく反抗する悪者を「天邪鬼」と呼んだそうです。これは、人間の煩悩を象徴的に表すものといわれています。仁王様や四天王に踏みつけられている鬼をお寺でよく見かけますが、これが「天邪鬼」です。